公園協議会主催の定例活動日の終わり、集合写真を撮ろうとしていた正にその時、公園上空を絶滅危惧IA類・コウノトリの群れが飛翔旋回している姿が目撃されました。
突然の遭遇に驚きつつも咄嗟にカメラを構え、即席野鳥撮影会の様相になる公園協議会一同。
近畿圏ではコウノトリの郷公園を有する兵庫県豊岡市が特に有名ですが、今年は大阪府下においても目撃情報が多数あるようで、11月7日~9日にかけて堺市東区の水田、11月12日頃から堺市東区の埴池、11月22日から岸和田市の久米田池など、南大阪の市街地に近いため池地帯で数多く見つかっています。
コウノトリの食生態としては、冬の飛来時に足が付く浅い水位の田んぼや湖沼に降り立ち、カエルや魚、エビ、昆虫など泥中に住む水生動物を餌にしています。その餌候補には厄介な特定外来生物アメリカザリガニやブラックバス、ブルーギルらも含まれています。普段は希少種と縁遠い、外来種多数の水場にも現れるのは、池のかいぼり(池干し)・農業用水使用・土木工事等で一時的に水位が低下し、特に泥中に潜むアメリカザリガニがついばみやすい環境になったからではないかと考えられています。
当公園付近にも惣ヶ池、大野池をはじめ多数のため池が存在するため、上空から次なる餌場候補を探して視察に来ていたのかもしれませんね。
関連リンク
日本コウノトリの会・東京大学・中央大学協働プロジェクト
コウノトリ市民科学