エノキ（榎）

2025年10月18日

科名： アサ科エノキ属
学名： Celtis sinensis

特徴 落葉高木で、高さ20mを超える大木になります。葉は卵形で先が尖り、縁の上半分に鋸歯があります。葉の付け根から3本の葉脈が目立つのが特徴です。春に黄緑色の小さな花を咲かせます。

果実 秋に直径5〜7mmの球形の果実が橙赤色に熟します。甘く、食べることができます。野鳥が好んで食べ、オオムラサキやゴマダラチョウなど蝶の幼虫の食草としても重要です。

分布と生育環境 本州、四国、九州、沖縄に自生。平地から山地まで広く分布し、神社や街道沿いに植えられることが多い樹木です。寿命が長く、巨木や名木が各地に残っています。

豆知識

• 一里塚の目印として植えられた歴史があります
• 国蝶オオムラサキの幼虫はエノキの葉を食べて育ちます
• 材は弾力があり、曲げ木細工や和太鼓の胴などに利用されます
• きのこの「エノキダケ」は本来この木に生えることから名付けられました

見頃

• 新緑：4〜5月
• 果実：10〜11月
• 紅葉：11〜12月